工房ではいくつかの仕事を並行して進めています。今やっているものの一つが「YAMAHA G1」
他にも, スペシャル仕様のYAMAHA G2黒艶消し全塗装、突板の貼り替えを含む木工全塗装の大型スピーカー(JBL4346)、木工修理を含むYAMAHA No.U2(黒→木目オープンポア)全塗装などが作業中です。
その後もいくつかのピアノやスピーカーなどの修理が控えています。年内にどこまで出来るかな??
今回は今作業中の「YAMAHA G1」
「赤いピアノを黒の艶消しに全塗装してほしい」というご依頼です。
まずは開梱のタイミングで裏側から。すぐに作業できるなら運送屋さんに開梱して貰えばいいんだけど、そういう事はほぼないので梱包した状態で保管してあります。作業を始める時は自分で開梱してピアノを起こさなければならないんですが、これがなかなか大変。若い時はピアノを持ち上げるのなんて余裕だったはずなんですが、、、いや、マジで重い。年々ひとりでやるのがキツくなってる気がします。。。 誰か一緒に仕事してくれる人いないかな。。。

まずは開梱のタイミングで裏側から。塗装屋の仕事としてはピアノの裏側の処理・仕上げはメインの作業ではないので普通は最後にやる部分なんですが、自分で仕事をするようになってからは何故かいつも最初に裏側を綺麗に仕上げたくなります。
塗装の作業工程的に、どうせ後でまた直さなきゃいけない部分が出てきたりするんですが、どうしても最初にやりたいんです。気がついたらいつもそうするようになってました。
まず裏側を綺麗に仕上げてモチベーションをあげてるんですかね??? 知らないですよね?そんなこと聞かれても。
でもきっとそういう事なんです。



そして普通の全塗装作業では分解しないような細かい部分まで色々とバラしていくと普通では見つからない細かな問題も見つけられます。

わかりますかこれ? 接着が剥がれています。こういう部分も再接着したり処理をして、細かなパーツも全部バラして赤い塗装を剥がしたり足付けしたりして黒に塗り替え、錆びた金属パーツは綺麗に削ったり磨いたり。変色してしまってる樹脂パーツは新品に交換したり




ピアノの裏側
まず、裏側新品同様に綺麗に復活しました。