ラッカー塗装のベーゼンドルファー275とか
ラッカー塗装のベーゼンドルファー275とか

ラッカー塗装のベーゼンドルファー275とか

ワタクシまたまたブログ投稿をサボっておりました。。。

去年からですが、作業が追いつかずオシオシになっている仕事の影響が未だに続いていてホント、全ての予定がドミノ式に延びてしまうという。。。いや、めちゃくちゃ頑張ってるんだけどなぁ(すみません、言い訳です)

『大丈夫だからいい仕事お願いしますよ!』と言って待ってくださるお客様、ピアノ屋さん、調律師さんのお言葉には感謝しかありません。
fお待たせしちゃってすみません。本当にありがとうございます。

最近のメインの仕事は出荷間近のベーゼンドルファー275

このフルコンはラッカーで塗っています。
なるべく薄塗りでラッカー塗装してほしいというご依頼

かなり古いピアノで塗装は元々ラック(セラック)かな?
ただ過去に何度も上塗りされて塗膜は4重になっていました。(セラック、ラッカー、ポリ、ウレタンといった感じで)

古いピアノだということで、初めは塗装を剥がすのはそれほど大変じゃないだろうと思っていたんですが、いざ剥離してみると、、、「あれ?剥がれない。。。」「マジかよ。。。」「ポリかよ。。。」

「フルコンポリハクリ」「。。。。。」

しかもこのピアノは黒の塗りつぶしなんですがラッカー塗装で仕上げてほしいというご依頼ですので、剥離作業も大変。(剥離で木地にキズがついてしまってもパテすれば大丈夫。ではありません)
なるべく木地には余計なキズをつけないように慎重にやらなきゃいけません。

ラッカーで綺麗に仕上げるためには下地の工程が全てと言っていいほど重要だから。
上塗りのラッカーを塗る時に、ごく僅かな凹みやキズなんか残っていたらダメ。下地塗装までをいかに完璧にやれるかが仕上がりの美しさに直結します。
なので木に余計なキズは絶対つけたくないんです。

ポリを慎重に剥がして、(しかもフルコンだからめちゃくちゃ時間かかりました)9

剥離して木地調整したら目止めをしてサフェーサー。サフェーサーは一度しっかりと塗り、それから木が透けるか透けないかのギリギリまで薄く研ぎあげます。
今回は塗膜をなるべく薄く仕上げてほしいというご依頼だから。

下地を完璧な状態にしてからいよいよ上塗り
塗装しながら気づきましたが、そういえば完全にラッカー塗装でフルコンを塗るのは初めてです。

今回フルコンを塗ってみて思ったのは、『やっぱりラッカー塗装は素敵』だということ。
下地工程を完璧に積み上げてきての、この感じ。
手抜きナシで全ての問題をキッチリと潰してきて必要最低限の最後の上塗り塗装をしている感じ。
良いです。
塗り終わった佇まいもラッカーは独特でとても良い雰囲気です。
やっぱりラッカー塗装は好きですね。

そして、ベーゼンドルファーは他のメーカーよりもボディ全体を鳴らすように材質からこだわって設計されているのでラッカー塗装との相性も良いかもしれませんね。

あ、決してポリ塗装やウレタン塗装が良くないわけじゃないですよ!
それぞれに特有の美しさがあって全て一長一短です。
それにどれも美しく仕上げるには手抜きは絶対にNGですし、ポリにはポリの、ウレタンにはウレタンの仕上がりの美しさがあります。

クリーニングやちょっとしたパーツ塗装、スピーカーのハードは修復作業もやりつつ、このフルコンの出荷に向けて仕上げ作業に明け暮れてます。

来週には完成させたい。
スピーカー2セットも来週納品しなければならない。

明日の日中は、平塚のピアノの先生の教室へ出張クリーニングへ
明後日はご近所の横浜市内の某工房へ、去年仕上げた『スタインウェイ・クィーンアン』このピアノを購入された方のスタジオ(兼ご自宅?)が完成して今月末にやっと納品されるらしいので最終的な外装チェック&補修に。

早く落ち着いて仕事をしたいんですが、まだまだしばらくドタバタの毎日が続きそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です