塗師屋blog – 9/23
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今週前半はクリーニングピアノの鍵盤木口貼り替えやスピーカーの木工仕事、ベヒシュタインフルコンの響板の剥離さらに出張修理とバタバタと忙しく過ぎ

いつも大掛かりな仕事の投稿をしていますが、そういう仕事ばかりしてる訳ではなく実際はよくあるヤマハやカワイ、もちろんその他国産アザーブランドのクリーニングや小さなキズ修理や鍵盤木口の貼り替えなどの仕事もたくさんしています。

鍵盤木口(こぐち)は上の写真で青くなっている部分、鍵盤の正面にあたる部分の事です。

この部分は古くなると黄色く変色してしまったり変形してしまったりして磨いてもどうにもなりません。簡単に言うと劣化してしまったら貼り替えるしかないんですね。

古い木口を鍵盤の木部を痛めないように慎重に剥がし新しいアクリルの鍵盤木口を接着していきます。

新しい木口は実際の鍵盤より少し大きなサイズになっているので出っぱっている余分な部分を削って綺麗に整形していきます。ピアノの白鍵は52あるのでなかなかボリュームのある作業です。

最近はこの整形作業をいかに早く綺麗に終わらせるか、一本何秒で削れるか限界に挑戦してます(笑)これに密かに燃えています😁

そしてスピーカーのお仕事。今日は木工突板貼り。ネジ穴部分などに改良&補強の処理をして新たに突板を貼ります。当然塗装していくんですがとりあえずここまで。
こういうのは完璧を求められる作業なので慎重確実に少しずつ進めていきます。

ベヒシュタインフルコンは響板のニスを削り落としてペーパーがけ。このピアノは次々と問題が出てきてホント一筋縄ではいきません。ボディにもだいぶ悩まされましたが響板もかなりの曲者で試練の連続。毎回、どうすれば直せるのか、何が最良の方法なのか本当に悩みながら一つずつクリアしていきます。でもそれが自分の専門としている事であり、この仕事の醍醐味でもあります。

そして最後はスピーカー塗装依頼のお得意様である都内のスピーカーリメイク&チューンナップの会社へ出張修理。

塗装してから時間の経ってしまったキャビネットなどを磨き直したり、今後の依頼品たちの確認をしたり、楽しく世間話をしたりと。

ちょっと疲れが溜まってきてるけど週の後半戦も頑張っていくぞ

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