今回のベヒシュタインのフルコン
は作業を進めれば進めるほど問題が出てきます😎
木地まで剥離すると色々と過去の継ぎはぎ修理の痕などが出てきます。ひとつひとつ問題を解決して次へ進まないと後々またトラブルが起きてしまいます。
ボディもかなりの木工修理をしましたが、鍵盤蓋も亀裂が。。クランプ してくっつくほどヤワな割れじゃないのである程度溝を掘り拡げて埋木接着処理。それからワレによって反ってしまった面を平らに削り整形します。
ここでそれなりの修理をしておけば次にオーバーホールする時までもってくれるはずです。
こういうピアノを直す時に心掛けている事は、例えば20年後また修理をする時に今回ほど手間が掛からず手直し程度で済むように処置しておく事。
いくらコストを掛けて完璧に修理したとしても必ずまた問題が出てきますからね。
今回、大掛かりな木工修理をしなくて済んだのはペダル、譜面台と響板くらいでしょうか。
響板はしっかりしていて割れもなく一安心。ただ塗料の割れからくるシミがだいぶ出ていて消すのに苦労しましたが。。。
でもこれで山場は越えたかな。
そしてスピーカーの下地塗装
これは特に問題もなく研ぎで消せなかったキズやパテの箇所を木目を描いて塗装といういつも通りの作業
最後はZimmermannのパーツ作業の続き
先週、ポリ剥離から木地調整(前回投稿)まで終わらせていたので今日は突板剥がれ箇所の木工〜着色〜下地塗装をするための下地塗装、、、??
言葉で説明するのは非常に難しいですが、1番最初の下地塗装といえ感じでしょうか。順調に進んでおります。
今週来週は全塗装依頼のスタインウェイがアメリカから2台届く予定なので作業につまずいて無駄な時間を使ったら確実に作業場がパンクしてしまいますf^_^;)
どんどん作業を進めなければ!。。。