磨き磨きバフがけバフがけ・磨きは楽しい
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クリーニングのヤマハYU3

YAMAHAのYU3のクリーニング

このピアノはもともとキズも少なくパッと見は綺麗ですが良く見ると小キズがたくさんあるので磨いていきます。

全体的にパッと見は綺麗だけど近くで良く見るとこんな感じ。細かいスリキズが無数についてくすんじゃってます。

でもこれくらいのキズならクリーニングで新品のように綺麗になりますよ。

ひたすらバフがけしていきます。

錆びてしまっていた鍵盤蓋のネームロゴもピカピカに磨き上げ

細かいスリキズだらけだったマクリ上面もピカピカの鏡面仕上げが復活

綺麗になったら元々あった打痕が目立ってしまったのでこいつは軽く補修ですね。

その他も全体を磨き上げ、ペダルなどの真鍮パーツも磨き上げてクリーニング完了
キズらしいキズが少なかったためめちゃくちゃ綺麗に仕上がりました。

キズや汚れのついたピアノが綺麗に磨き上がっていくのは気持ちいいですね。

磨きは楽しい

かれこれ20年以上、数えきれないくらいたくさんピアノを磨いてきました。

修理してきたピアノの数は6000台ほど。艶消しなどコンパウンドで磨かないピアノもあるので実際に磨きをやった修理はたぶん3000台くらい。

屋根、鍵盤蓋、親板などのパーツの数で言ったら数万個、、もしかしたら10万個くらいのパーツを磨いてきたかもしれません。 

なので自分で言うのもなんですが磨きにはそこそこの自信があるんですが、それでも未だに新たな発見があったりします。

新しいコンパウンドや道具を使った場合の発見は当然ですが、いつも通りの道具でも動かすスピードや圧力のかけ方とか磨く角度とか、さらにマニアックな部分では磨く時の姿勢パーツと身体との位置関係なんかも重要だったりして。
(もちろんですね、些細な手抜きやミスでこんなに磨けないのか!という別角度の発見も)

こんなちょっとの事でこんなに違うのか!と新しい発見の連続です。

磨きといえばこちらも

これはおよそ1年前からお預かりしているスタインウェイのA2(1903年製)
マホガニーの木目だったんですが、ケースの状態の問題で(過去の修理や改造のせいで)木目仕上げは断念して黒の艶消し仕上げですが一部パーツだけマホガニーポリッシュ(鏡面仕上げ)にしています。

問題のあった各部分はこういった部分で、整形したり作り直す部分が多数あったので木目を諦めて黒にしましたがせっかくの綺麗な木目をどうしても残したいという事で屋根の一部はマホガニーポリッシュ(鏡面仕上げ)にしました。

良い木目のマホガニーポリッシュは宝石みたいで本当に綺麗です。
こういうのを磨くときは本当にテンションが上がります。
古いピアノには今では手に入らないような貴重な材料が使われているので、可能な限り美しく復活させて後世に残していきたいと思います。

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