KAWAI KS1 全塗装完成
先週から今週は特に忙しく久しぶりの投稿になってしまいました。
毎日ブログを更新してる人ってホント凄いですね。とても真似できないや。
全塗装でお預かりしていたKAWAI KS1もようやく完成しました。
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初めはかなり年季の入った状態でしたが、ペダルや底板も先日の投稿のように新品の同様に復活
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裏塗りと言ってパーツの裏面やピアノのバッグなどに塗る黒いニス(黒ラック)もやっと良いものが手に入ったので早速それを使って仕上げました。
この黒ラックはKAWAIが工場で使っているものらしいのでバッチリじゃないでしょうか。
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パーツの裏塗りもピアノのバックもこんな感じで本物っぽく(ホンモノなので当たり前か)
修行時代はセラックニスにアルコールブラックという黒い粉を溶かしてハケで塗っていたんですが、これがまた中々うまく溶けなくてドロドロになってしまったりで綺麗に塗るのは至難の業だったのを思い出します。そのアルコールブラックも入手困難になり色々代用品を探して試してましたが今回やっと良いのが手に入りました。当分これでOKでしょう。一安心です
久しぶりの黒鏡面ピアノ塗装だったのでいつも以上に気合が入りました。
こんな感じで磨いていき、磨き終わったらライトを当てて隅々まで磨き残しなどがないか入念にチェックしていきます。
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それと、ポリッシュ仕上げの時には拘ってるポイントがありまして。。。それもチェックします。
それはパーツの角のラインのシャープさです。
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こういった角のラインがビシッと揺らぎなくシャープに出てるかに拘っています。一見小さな事で気付きにくいですがここがシャープな感じとルーズな感じでは印象が大きく違うんです。
当然、塗る前の準備段階+塗り+仕上げの研ぎ と、こうするための作業が増えるので手間がかかってしまうけどどうしても拘ってしまうんですよね。
あまり機会はないかもしれませんが、もし再塗装された中古ピアノを見る事があったらチェックしてみてください。けっこうルーズなものが多いですから。シャープだけど仕上がりが悪いってパターンもあります。
そのピアノにとって一生に一度か二度の全塗装なのに仕上がりがイマイチって、、、残念すぎるでしょ!
と、自分はそう思います。
ちょっとはなしが脱線してしまいましたが、という事でKS1の全塗装完成です。
このピアノは新しく建てた新居に入れるという話を聞いてますので、それに相応しく生まれ変わったんじゃないかと思います。
この後、この仕事を依頼してくださった調律師さんがアクションや中身の修理をして本当の完成になります。
けっこう古いピアノですが生まれ変わってまた数十年大切にしてもらえるといいな。
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木製のインシュレーター
先日、したんだピアノの四反田さんが工房に来た時に『オリジナルの木製インシュレーターを作ろう』という話になりました。
新しい事に挑戦するのは大好物です。
まだちょっと時間がかかるかもしれませんがブログでお知らせしていきたいと思います。