お客様からお預かりしたヤマハNU1の屋根
先日、『中古で購入したピアノがスリキズだらけなので修理をお願いしたい』とお問合せメールをいただきまして、ご自宅におじゃまして状態を確認。
一見綺麗に見えるけれど光を当ててみると確かにスリキズだらけ。
お客様が一番気にしていた屋根には少し深めのキズもあったので取り外し、工房に持ち帰りバッチリと磨き直すことに。
深いキズの部分はペーパーがけでキズを消して、その他の部分はひたすらバフ掛け
いや、たぶん新品以上に綺麗だと思う。。。楽器店に並んだばかりの新品であっても何かしらの細かなキズ(気にならない程度の)がついていますので。
磨きあがった様子を動画にもしてみました。
Instagramに投稿したバージョンはこちら
ここまで磨く必要があるのか?と言われたら。。。いやいや、お客様の希望や場合によっては必要なこともあります。
もちろん条件が揃わないとここまでは出来ませんし、古いピアノであったり塗装の状態によっては必要以上に磨くのは良くない場合もあります。
ただ、ここまでやれるけれど必要に応じて適切な判断をするのが重要ですね。(これは塗装にしても同じです)
普通のピアノ塗装屋や修理屋がやるような磨き工程だけではここまで磨き上げられないと思います。
自分は使うコンパウンドやバフ種類、その組み合わせや磨き方、工程に異常なくらい拘ってますので。笑
出張でのクリーニング
そして、これを取りつけにお伺いした時に本体も磨き。
お客様のお宅では使える機材が限られるのと作業中に出る粉塵の問題など、環境的に本格的な磨き作業は出来ないので簡易的にクリーニング。(とはいえ手磨きとかではなく、ポリッシャーを使って磨きましたのでそこそこ大掛かりな養生をしています)
結果、お客様にはとても喜んでいただき、自分としても良い仕事をさせていただけて本当に嬉しく、、ありがとうございます。
そして、ピカピカになったピアノを日常の汚れやキズから守るためにとピアノカバーもご注文いただき、お客様のピアノのサイズに合わせたジャストフィットのフルカバーを縫製から作ってもらっています。届き次第お待ちしますのでもう少々お待ちください。
ロックな一言 ピアノ修理について思うこと
今回のピアノとは全く関係ないのですが、上でもちょっと書いたようにここまで出来る上で適当な修理に留める(良い意味で)ことはとても大事だと思うのですが“適度な修理の重要性“ を “本当はたいして出来ない事の言い訳” に使うピアノ屋がとても多い気がします、気に入らないね。
あ、ロックの部分がちょっと出てしまいました。笑
(思い当たる方、気分を害されませんように。ジョークですから、半分は。)