アグラフとヒッチピン磨き
いよい作業終盤になってきたベヒシュタインですが、今週は本体の艶消し塗装とフレームの塗装準備などをしています。
フレームは金粉を混ぜた塗料(といっても真鍮の粉)で塗装するんですが、その前に全体の汚れやサビを落とします。そして塗装前にやっておかなけれはならない作業。アグラフ磨きとヒッチピン磨き。おととい昨日とその作業をしました。
アグラフは弦を通すための穴が空いている真鍮パーツ、ヒッチピンっていうのは弦を引っ掛けるための小さな鉄のピン。
それらをピカピカに磨くのですが、塗装を傷つけてしまわないように塗る前に磨いておく必要があります。
ヒッチピン磨き
このヒッチピン、大抵のピアノはピンに弦を引っ掛けて折り返して張っていくので本数は比較的少ないんですが、このピアノは総玉といって各弦にピンに引っ掛けるための輪っかを作ってピン1本に弦1本ずつ留めていくタイプ。
弦240本に対してヒッチピンも240本あります。
普通のピアノは
こんな感じですが、総玉のピアノは
こうなります。
しかも錆がけっこう。。。簡単にピンを交換できればいいですが交換は大変。なので基本的にチマチマと地道にやっていくしかないんですね。
せっかくピアノ全部を新品のように直していくんですからここだけ手抜きするわけにはいかないので1本1本全部磨きました。
アグラフ磨き
もちろんアグラフもピカピカに磨きましたよ。
それと、このブログは目の肥えた方たちが見てる可能性があるのであえて言っておきます。
穴の中もピカピカですよ!。笑
これでバッチリです👍 心おきなく塗装の準備に取りかかれます。
それにしてもフルコンはやっぱりデカい!