ヤマハ U1H 脚と妻土台の修理とドライバーの話
ヤマハ U1H 脚と妻土台の修理とドライバーの話

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U1H 脚ツマド塗り替え

こちらはアップライトのパーツ塗装修理。ピアノ運送屋さんからのご依頼のヤマハU1Hの脚とツマドのキズ修理。

キズが酷かったので丸々塗り替えです。
ポリ塗装をした塗り肌はこんな感じ。
ポリは塗膜が硬いので粗い番手から少しずつ細かい番手に上げていきます

(今回も修理前の写真を撮りわすれ。。。忙しくてついついと、、言い訳、、ダメですね)

こんな状態になるまでペーパーがけ

ツマドと脚を留めるネジの山が潰れてしまっていたので新品に交換。
(ヤマハ・カワイあたりはすぐに新品ネジに交換できるよう常に何十種類も在庫しています)

オリジナルのネジを使うことに意味がある場合やどうしても手に入らない特殊な形状やサイズのネジ、仕事の内容やお客様の希望などによってはオリジナルのネジを磨いたり、そのまま使ったりと臨機応変に対応しています。

ネジとドライバーの話

ネジの溝は色んなパターンやサイズがあって、当然それに合ったドライバーがあって(電動工具につけるビットも)
ピッタリ合ったサイズのものを使わないと、このネジみたいに頭をナメてしまいます。

今回交換したネジの頭はプラスの3番、フィリップスの#3 というサイズです。(phillips#3, ph3と表記されていたりします)

一般的によく使われてるサイズがプラスの2番(右)そして少し太いのが3番(左)です。

2番のドライバーで3番のネジは回せなくはないけど(自分も過去には気にせず2番で回してよくナメてました)
でも、サイズの合ったドライバーを使うのは本当に大事です。
今まで数十万本のネジを回してきて言うんだから間違いありません。

実際プロである調律師さんとか修理屋さんでもこの事を全く知らない人が沢山いますし、考えた事すら無いという人もたくさんいます。
完全にナメています。 
ネジを。笑

一見ただのプラスネジに見えて実は違う形状のポジドライブネジとかプラマイネジとかもピアノに使われています。 それぞれ専用のドライバーで回すべきものです。それを普通の2番だけでやろうとするからナメるんですよー

一般の方も、サイズがぴったり合った質の良いドライバーを使うと余計な力も要らないし、驚くほど簡単に回せるのでちょっと意識してみると良いかも知れませんよ!

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