オープンポアの塗装修理
キズだらけになってしまったベヒシュタイン12nの鍵盤蓋(地震の時、上に乗せてあったものが落ちて傷付いてしまったらしい)
このピアノはオープンポアという仕上げで部分補修では綺麗に修復できないので、お預かりして一度塗装を剥離して再塗装となります。
↓↓↓オープンポア仕上げについてはこちらで解説しています。↓↓↓
修理開始
まずはバラしてキズだらけの塗装を剥離して木地調整
オープンポアに限らず木目のピアノの場合、パテをしたらその分だけ木目を描かなきゃならないのでなるべくこの段階で小さいキズなどは削ってしまいます。今回はオープンポアなのでなおさら。パテをするとせっかくの木目の凹凸が埋まってしまって不自然になっちゃうのでなるべくパテしたくないんです。
一番大きいキズはコレ。これはパテするしかないレベル
パテは結局この2ヶ所だけになりました↓
ここまでくればこっちのもんです。
それでもパテをした部分は木目が埋まってしまってるので刃物でチマチマと木目を作っていきます。
これをやらないとここだけツルっとしちゃってカッコ悪いんですよ。
あとは着色して塗装です。
実はこのピアノは一度全塗装されているんですがなぜか上パネル下パネル鍵盤蓋内面だけ色が濃くなっています。
どうせ塗り替えるなら濃い色に合わせてほしいとのことで少し濃いめに塗装
仕上がり
導管も埋まらず綺麗に仕上がりました。あとはお届けした時に本体の出張修理の予定です。