久しぶりの投稿となってしまいましたが、今回はツマド突板剥がれ修理です。
ツキイタ剥がれ補修
古いピアノはツマドに限らず突板が剥がれかけて浮いている事が多くて梱包材やウエスを引っ掛けて剥がしてしまったなんて事がよくあります。
突板が浮いてしまう原因は、まぁ経年劣化なんですが湿度の変化や温度の変化、紫外線に長くさらされたりで芯材が膨張したり収縮したりと動くのに接着剤がついていけなくなり剥がれてしまうという感じです。
木で作られてる以上ある意味(古くなれば)仕方ないといえば仕方ない。。。かもしれません。。。
今回のパターンは、かけてあったカバーを取る時に引っ掛かけて剥がしてしまったようです。
なにやら接着剤がたくさん付着してるので過去にも修理したようですね。
ひとまず脚は邪魔になるのではずして、残っている突板を本来の位置に接着。突板が無くなっているところや細かい隙間にはパテをかいます。
パテ
ちなみにパテですが、付ける(つける) とか 盛る(もる) とは言わず、パテをかう と言います。。。なぜだろう。わかりません。笑
それとパテ自体も パテ ではなくて サビ と言ったりします。サビ付け。
部分的ではなくて一面にパテをする(ベタ塗り)の場合はベタサビ。
これは昔使っていたパテ=ラッカーパテで赤い色(サビ色)だったからでしょう。
ん?ちょっと待って。サビ付け、、付け?、、、笑
我ながらめちゃくちゃですね。笑笑
でも、そーゆーんです!
話が逸れましたがパテ付けです。(もうなんでもいい笑)
ここからは色合わせ。パテの部分や平らに削って色がなくなってしまったとこに木目を描いていきます。
そしてクリヤー塗装を数回。その後ペーパーで平らに研ぎ磨いて完成です。
何年やってても木目を描くのはやっぱり難しく(木の木目は見る角度で色がまったく違って見えるので)まだまだ完璧には程遠い。
今回もまあまあの出来かな。。(お客様に失礼!)
でも、よく見ても描いたのはわからないと思いますのでご安心を。
補修前、補修後
ツマド台の突板剥がれ補修
完成しました。
はじめまして
横須賀在住で家具の塗装をやっていて、なかなか同業の方に会う事もないので勝手に親近感を覚えてしまいました
自分は木部塗装専門なのですが、色々な仕事をお一人で研究しながらやっていて感心してしまいます
飯島寛介さま
コメントありがとうございます。
“なかなか出会うことがない”→たしかに似た業種の方との横のつながりがぜんぜんありませんよね。
ピアノを塗装する人同士もぜんぜん交流ありませんよ。(そもそもあまりいないのですが)
横須賀(坂本&上町)で育ったので私も親近感を感じさせていただいて。。ご縁がありそうですね